友人と同人誌を始めた高校一年から今まで、読むことや書くことと同じくらい、書かれたものについて話し合うことに楽しさをおぼえていました。

〈読む〉と〈書く〉ではなく、〈読み合い、書き合う〉場。熱量と緊張感のある、とても刺激的な時間でした。デビュー前、文芸部の仲間と毎週のように合評会をしていたときの、〈初心〉というにはやや野蛮な、小説への衝動めいた感情を思い出しもしました。

あの時間を共有できたこと、私にとっても今後の糧になります。これからも良いものを読み合い、書き合ってゆきましょう。

(水原涼)