ゲスト読者として参加してみて、ここでは、書くことと読むこと、どちらにも真摯に取り組むことが求められていると感じた。
参加者のなかには、おなじ作品を少しずつ進めるひともいれば、毎回新しい作品にチャレンジするひともいるという。
おたがいが書き、それを読み合うこのシーズン、この空間は、品評会でもないし、トーナメントでもないし、書き手と編集者の関係とも異なる。教室というほど一方向的なものでもなかったし、たぶん、友達どうしというのも違うのだろう。
名付けがたいこの関係を、心底うらやましいと思った。
(北原美那)