第二十期

「 小説の成功と失敗 」

日時 : ① 2025年 7月6日(日) 15:00 ~   ② 8月10日(日) 17:30 ~   ③ 9月14日(日) 17:30 ~

 ※ ①は開講時間が異なりますので、お間違えのないように

定員 : 6名 

分量 : 1字 ~ 30枚以内(400字詰め換算)

  ※ ②については、落選作やボツ原稿や頓挫してしまった原稿や書き損じ等の〝失敗〟作を提出(〝失敗〟の判断は提出者におまかせしますし、〝失敗〟を提出いただかなくても結構ですが、受講者・ゲスト・講師全員の方では〝失敗〟作として読ませてもらいます)

  ※※ ③のゲストの古川真人さんはご自身のボツ原稿の冒頭部分をご持参くださいます(予定)

提出期限 : ① 6月27日(金)  ② 8月1日(金)  ③ 9月5日(金)

       ※ 提出の早い方から当日の講評順を選べます

ゲスト読者 : ① 旗原理沙子(はたはら・りさこ)


小説家。1987年群馬県生まれ。2021年「代わりになる言葉」をKindleで発表し、インディーズ作家活動を始める。「テレパシー」(ODD ZINE)、「鬼の胎内」(閑窓社)、「あどけない」(ffeen pub)など、個人出版レーベルで作品を発表。執筆・出版・販売を自主で行いつつ新人文学賞に原稿を投稿し、2024年「私は無人島」で第129回文學界新人賞を受賞。  


ゲスト読者 : ② 青木淳悟(あおき・じゅんご)

◆プロフィール
79年埼玉生。作家デビュー1年目をリアルに支えてくれた言葉が「人には馬鹿にされていろ」だった(「親父の一言30」「50家言」「100ヶ条」みたいなシリーズの、市販の湯呑みに書いてあった文言です)。ほんのちょっとした一言で大人にもなれば獣にもなり、不覚にも「失敗してやろう!」と心に火がつく性格の持ち主。「親父」譲りのオメデタさで。
【……と、ここでコメントまたは「反省の弁」】
これまでいくつかの方面から様々な一言二言をいただいてきました。なかでもこれ「アオキさんは、それは(書かない/やらない)ほうがいいですよ?」――こんなふうに助詞「は」が2回連続して並ぶ独特な用法の構文(アドバイス警告文)に直面したとき、「だからこそそれを(書かねば/やらねば)ならないのではないか」などと考えたりしがちで、実際に一線を踏み越えたことも2度3度あったかと思いますが、我を通したい「だけ」じゃなく、あえて失敗したい「わけ」でもなかったのが実情です。ふと直接的な動機や目的を離れたところで、ときには劣勢に立つ負け戦も自己破壊寄りの行動も創作面でプラスに働くことがある(関係者や読者の迷惑となっていたら誠にすみません)。きっと失敗にはまだまだ我々の知らない必要性や可能性があると確信しております。勝ち馬(成功)にも負け馬(失敗)にもどちらにも乗る意気込みで、ただし無闇と先鋭化したりせず「ホスピタリティ30」「50」「100」でお願いします!


ゲスト読者 : ③ 古川真人(ふるかわ・まこと)

1988年福岡県生まれ。

著作に『港たち』、『ギフトライフ』、『背高泡立草』など。

現在は神奈川県在住。


講師 : 松波太郎(まつなみ・たろう)

「上のすばらしい御三方をお招きして、今期は3回開講します。「小説の成功と失敗」というテーマが付いていますが、いつも通りの書き合い・読み合い ―― ②につきましては、〝失敗〟を提出していただきますが、広狭どのような幅でとらえていただいても構わない〝失敗〟の定義です。べつに〝成功〟の方をご提出いただいても一向に構いませんが、ゲストの青木淳悟さんと共に〝失敗〟として読んでいく②にしていきます(https://www.kawariniyomuhito.com/book-akogarenosekai/)。失敗として読んでいくことでしか行き着けない成功があるような気もしているのですが、もしかしたらいつも以上に遠慮なくコメントし合うことでめちゃくちゃ荒れる回になってしまうかもしれませんね …… ①と③につきましては通常どおりの書き合い・読み合いになりますが、「小説の成功と失敗」についてもおのずと避けられなくなるゲスト御二方と勝手ながら踏んでおります。①の旗原理沙子さんは新人賞を受賞される前から〝小説家〟としてご自身で活路・販路を切り拓いてきており(https://book.asahi.com/article/15291223)、③の古川真人さんにおいては「捨てがたい場面を否定されていたらどうしますか?」というご発言も先般あり(https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/minatotachi/)、いわゆる〝ボツ〟になった小説の冒頭箇所を当日はご持参いただける予定となっております(古川さん、お手数をおかけいたしますが、受講者のみなさんの為にも、どうぞよろしくお願いいたします!)。小説における成功とは何なのでしょうか? 小説における失敗とは何なのでしょうか? 賞に当選したら成功でしょうか? 賞に落選したら失敗でしょうか? 掲載されたら成功でしょうか? ボツになったら失敗でしょうか? 読者に楽しんでもらえたら成功でしょうか? 読者に腐されたら失敗でしょうか? 書き終えられたら成功でしょうか? 書きあぐねてしまったら失敗でしょうか? 自分で満足できれば成功でしょうか? 自分で満足できなければ失敗でしょうか? そもそも成功と失敗などで割り切れるような〝小説〟なのでしょうか? すでにひとり夏のように暑くなっている講師ですが、みなさんはまだ4月のままですか? 今年の夏も9月まで一緒に暑くしちゃいましょうよ!」

受講料 : 33000円(消費税・施設利用料等込)

※ お振込みいただいた受講料は事由の如何にかかわらず返金いたしませんので、検討&再検討の上お申し込みください。お振込みいただいた順に定員を埋めていきます

場所 : さいたまのハリとお灸 豊泉堂 ( JR北浦和駅徒歩6分 )

申込 : 5/5(月・祝)~