2019年 完成予定

『松波 〝 全集 〟 太郎』

―― 「 小説 」 の過去 ・ 現在 ・ 未来を周遊しつづける全々集 。 まだまだ完結しない 松波 と 太郎 の間に割りこんでくる〝 全 〟力の〝 集 〟大成


(収録予定作品)

【 vol.1 】

SHOW SETS

映像を共に制作していた学生時代のサークル仲間との再会を機に、 小説の可能性をあぶり出していくSHOW SETS。小説の歴史を遡っていくSHOW SETS。小説という言葉の原義にも還っていくSHOW SETS  ―― 活字の中に映像ツールを交えた著者の新境地〝 小説 〟

「5、4、3、2、1、0.9」

(初出『ランバーロール』)

松波学園女子高等学校

(初出『早稲田文学』)

名称のみならず、学園内部の状況も楽屋オチ。原稿用紙に換算してわずか三十枚でおなか一杯になれる傑作短篇。これ以上読むと、あなたも 〝 吐く 〟?

「踊りませんか、榊高ノブといっしょに」

(初出『すばる』)

原稿用紙十四枚の短篇しか書いたことがないのに作家志望をきどっていた、わたし。二〇〇七年春、そんなわたしは大学院にあがった ―― 榊高ノブという一人の文学フリークとの出会いを機に、故・中上健次氏が創設した熊野大学にも参加し、〝 短篇 〟への講評も初めて受ける……文学とはいったい何なのか? 文学に憧れ、文学にたじろぎ、文学に嗤い、文学に振り回され続ける〝 二人 〟のドタバタ珍道中。

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< コラムも小説として書く >

「小説「天才!」」

(初出『群像』)

「文体と人体」

(初出「東京新聞」)

「アナログ人間、3Dでサッカーを初体験。」

(初出『Number』)

「最近おかしいんです。」

(初出『POPEYE』)

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カルチャーセンター

小説のカルチャーセンターで出会った衝撃作。作者である年下の「彼」はデビューすることなく、「 僕 」の方がデビューすることになる……そして唯一の友人でもあった彼はもうここにはいない。すべての小説家志望者に捧げる渾身の小説


【 vol.2 】

故郷

(初出『群像』)

音が言葉になり、言葉が意味になる世界で、クィには言えない語があった――。言葉のない世界に生きてたらどんなによかったか。それでも、書くことでは自由になれるかもしれない。言葉と生と書くことの意味を問う中篇小説

自分探し

TARO POWER MILO !! 

(初出『文藝』 再編集による完全版)

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< エッセイも小説として書く >

「エッセイなんて書きたくない」

(初出『新潮』)

「梅波三郎」

(初出『すばる』)

「梅波三郎 ―― ワールドカップ篇」

(初出『すばる』)

「梅波三郎 ―― 東日本大震災篇」

(初出『すばる』)

「梅波三郎 ―― 新春篇」

(初出『すばる』)

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BEIJING 2008

オリンピックが開催される2008年を前にして中国・北京に降り立った 〝 ぼく 〟 。日々行われる工事のけたたましい音響と、はじめて耳にする外国語の中で、自分自身も工事されていく……そして都市の方も ―― 2020を前にした 〝 現在 〟 に続いていくアジアと人体を舞台にした都市小説


【 vol.3 】

「二代目の手腕 ―― 王国の行方」

二代目の成長を見つめる初代・猫木豊(ねこぎゆたか)。次々と目の前に現れる 〝 障害 〟 を二代目はどのように乗り越えていこうとするのか ―― 「廃車」(原題「革命」)、「LIFE」に続く〈猫木豊〉の注目の一挙手一投足

徐福と熊野

(初出『Xamoschi』)

今から2200年以上前の中国・秦を出航したとされる徐福は、当時の日本の不毛の地・熊野(隈野)に降り立っていた――今も脈々と現地で受け継がれている伝承を足で追ったルポルタージュであり、論考であり、小説! 著者が商業誌にデビューする直前に寄稿していた幻の同人誌からの再録。

「OH MY GOD」

明治時代に強行された神社合祀令により、〝 日本人 〟 ではない神の社は次々と統合・廃止され、神木は伐られて、戦のための船や武具の材料となっていく ―― それでも信じ続けた人々の過去から現在、未来へと進んでいく漂流の旅

「AIR」

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< 書評も小説として書く >

「履歴書」

(初出「毎日新聞」)

「書評も小説で書かないといけない小説 」

(初出『文藝』)

「W杯サッカー観戦の注意書」

(初出「産経新聞」)

「阿部勇樹をアベちゃんと呼びたくなる一冊。」

(初出『Number』)

「 0・05の神業 」

(初出『文學界』)

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革命

(初出『文學界』 「廃車」の原題であり、文學界新人賞応募当時のオリジナル原稿) 

著者が商業誌(文芸誌)にデビューした小説。選考委員と編集者に改稿はおろか、改題、筆名の改名まで求められた問題作でありながら、文學界新人賞受賞作。編集者に付けてもらった「廃車」を応募当時の「革命」に戻し、本文も元に戻す。筆名も本作に限り「南田中太郎」に戻してお送りする。一介のしがない若者の革命願望が、そのままブレーキを踏みきれずに日中両国の革命観の亀裂から谷底へと落ちかかるも……やはり「廃車」は「革命」だった。


【 vol.4 】

あいうえおのABC

「台風全号」

(初出『すばる』「サント・ニーニョ」を改題・再構成による完全版)

「彼女のお母さんは元Vリーガー」

イベリア半島に生息する生物

(初出『文學界』 再構成による完全版)

「アメリカ」

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< インタビューも小説として書くつもりでしたが…… >

新世代作家の肖像」 〈小説の自由さのみに従順でいたい〉

(初出『文學界』)

「毎日新聞」インタビュー

「読売新聞」インタビュー

「埼玉新聞」インタビュー

『Tarzan』インタビュー

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「イールズ播地郡」

(初出『すばる』 再編集による完全版)

夫と息子を事故で亡くしてまもない主婦に、ある日ドラフトの通知が届く。しかしそこにあったのは見たこともきいたこともないスポーツだった。自分の古里も様変わりしていく……これはきっとすべてが夢なのだ ―― 文芸誌掲載の初長篇にブラッシュアップを重ねた完全版


※ 収録作品と掲載順につきましては、すべて予定となっております。あらかじめご了承ください。

『 松波 〝 全集 〟 太郎 』制作委員会